コロナ禍のこれまでと、講座のこれから

10月になりました。今月から講座のかたちが大きく変わります。
この数週間、州子は参加者との調整のやりとりが続いて大変そうでしたが、講座数を増やすことでどうにか落ち着いたようです。
このような変化はもちろんコロナ禍の影響を受けてのことですが、正確に言えばウイルス感染対策のための対応ではなく、人対策です。

ウイルス感染対策をしないくていいと言っているのではありません。
しかし、この半年間、コロナ禍の中で私たちの身の回りに現実に起きたことといえば、死者はゼロ、感染者はありましたが軽症、それに比べて誹謗中傷を受けて精神的にダメージを負っている人は数知れず、毎日のようにそのような人たちから苦痛の訴えを聞かされています。
ここからそう遠くはないところにクラスターの発生した病院があり、そこの看護師が近隣の人たちから受けた苦痛の話は前にも書きましたが、コロナに関わる特定の職業の人たちに対する偏見などが後を絶ちません。近くの町では家族に陽性反応が出たために引っ越した家族もあったらしいし、誹謗中傷で自殺者まで出ています。
まるで中世の魔女狩りのような話ですが、これが私たちの身の回りで起きている現実です。

「テレビの報道を鵜呑みにせず、まわりをよく見て自分の頭で考えよう」とはいつも言っていることです。そうやって、自分たち自身の手でできることがあるはずだと思って講座をやっているのですが、ウイルス対策よりも、不安にとりつかれた人の心理についてみんなで考えるほうが喫緊の課題なのだと思います。